ドカ雪の陣馬山

金曜日は都心部では初雪を観測。去年より21日も遅いそうだ。ぐずついた天気のままむかえた週末の土曜日、気軽な積雪ハイクを楽しもうと陣馬山へ向かったのだが・・・。(2012/1/21)

小仏トンネルの西側はすでに雪国。去年と同様、相模湖駅で降り、折りたたみ傘を片手に与瀬神社コースで陣馬山へと向かう。神社付近はうっすらと積もる程度だったが、上がるに従って本格的な雪景色になる。とても自分と同じ市内とは思えない風景だ。

植林帯に入っても積雪は増える一方だ。直前にだれかが歩いた足跡があったので大分助かったが、それでもズボンの裾が湿ってきた。スパッツを忘れたことに後悔する。子孫山はパスして巻き道を行く。大平の小屋あたりで、杉の枝から落ちてくる雪の塊の直撃を受け傘がひん曲がった。

栃谷坂沢林道を渡ると雪はさらに深くなった。明王峠で先行していた人に出会う。この人もスパッツを忘れたとのこと。ラッセルのお礼をいい、お先にと陣馬に向かう。縦走コースに出れば少しはマシかと思いきや、誰の足跡もない。おまけに南側が自然林でスカスカなので積雪はさらに深い。スーパーのビニール袋を代用スパッツにして処女雪に足跡をつけながら進む。


(奈良子峠)

奈良子峠の手前あたりから、ようやく陣馬山方面からの人とすれ違うようになった。見れば皆さんロングスパッツにアイゼンと完全な雪山拵えで、こちらの貧弱な足もとと曲がった傘が恥ずかしい。彼らの足跡のお陰でこの先は楽になった。こんなことならもう少し明王峠で時間をつぶせばよかったと悔やむ。

陣馬山山頂に着くと半端ない積もり方だ。深いところは膝上までくる。それでも山頂には好き者が数名、ストーブで煮炊きを始めようとしている。見わたしても真っ白な世界、体も冷え切った。足跡の深い穴にスポスポ靴を入れながら、唯一営業中の清水茶屋さんに駆け込んだ。

さすがの清水茶屋さんもこの雪ではお客は誰もいない。ストーブに当たらせてもらって、燗のカップ酒で暖まりながら、おでんをいただく。「こんな天気でもあてにしてくれるお客がいるから店を開ける」という親父さんの言葉が酒とともに胸に染む。小1時間ほどいたがやはり誰もこない。それではと、店を後にして和田バス停へと下った。


(北国のような和田の集落)

(コースの記録)
相模湖駅9:20~与瀬神社9:30~大平小屋10:15~明王峠10:55~陣馬山11:45ー12:40~和田バス停13:20

からめ手で行く鍋割山

正月2日に大山へ登り、冬の丹沢の良さをあらためて感じた。そもそも起点が町田なので小田急の方が便がよく、しかも運賃も安上がりで助かる。今年2回目の山歩きは、久し振りの鍋割山へ、こちらの記事で見つけた少し変わったルートで行くことにした。(2012/01/08)

新松田駅から富士急バスで寄(やどりぎ)に向かう。乗客は20人前後、ほとんどが登山客だ。全員終点の寄バス亭で降りた。ほとんどの人は宮地山かシダンゴ方面に向かって行った。自分と同じ方面へは3名ほど。出発前に一服し、身支度を整えてから出発。

バスが来た道を少し戻り、石垣の鍋割山への道標に沿って進む。民家の間を抜け、茶畑の農道をくねくね上がっていく。途中に「鍋割山→」という道標が立つが、肝心の農道から登山道に入る分岐に道標がなく少し不親切か。シカ除けのフェンスが目印である。

植林の中をゆるゆる登って行くと突然アスファルトの道に出た。地元の方だろうか、10人ほどのオジサンたちが集まって騒々しく何やら相談している。スミマセンと間を割って道路を横断して階段を登る。再び植林帯の道を進む。自然林に変わり明るくなってきたと思ったら櫟山(くぬぎやま)だ。芝生の草原状の山頂からは、南東方面の見晴らしがよく、秦野市街から相模湾まで望める。お弁当を持ってここだけ訪れてもいいなと思った。

櫟山を後に栗ノ木洞に向かう。ほぼ全部植林帯の中を進む。短い急坂を登り切るとあっけなく栗ノ木洞の山頂。周りは植林に囲まれて見晴はまったくない。立ち止まるまでもない山なので先に進む。ここからは急坂を降りる。降りきると平坦で明るい道がしばらく続く。小さなピークを越せば、やせた尾根が現れた。ようやく後沢乗越である。目の前にはこれから向かう鍋割山がそびえる。

二俣からの道と合流し、ここから登山者が一気に増える。似非ピークに惑わされず、ゆっくりじっくり鍋割山頂を目指す。日当たりがよく暖かいので背中は汗びっしょりである。いつ歩いてもきつい道だ。やっとも思いで山頂に着いた。11時過ぎ、山荘は鍋焼きうどんを求める人で長蛇の列である。

山頂からは今年初めての富士山を拝むことができた。ここの富士山の眺めはやはり素晴らしいと思う。ますます人が多くなってきた。お昼はもう少し後にして先に進む。葉の落ちたブナ林の間を歩き小丸のピークを過ぎ、少し先に小丸尾根の分岐があった。分岐を右に入ると、芝生状になった眺めが素晴らしい場所だ。丹沢表尾根の山々、その向こうには大山が見える。何面はやはり秦野市街から相模湾が望める。人混みの鍋割山頂よりよほど気持ちよい場所だ。参考記事の作者よーじさんに感謝。ここで持参のおにぎりとサーモスのお茶でお昼にする。

さてそろそろ下山開始。下りも初めてのルートの小丸尾根で二俣へ下ることにする。出だしからかなりの急坂だ。行き交う人も少ない。やや岩が多く歩きにくいところもあるが分かりやすい道だ。急坂が落ち着くと道は植林帯と自然林の境目を下るようになる。途中に道標はあるにはあるが全て登り用である。植林作業道に導かれやすく、初めて下りで使うには少し注意が必要な道に感じる。大倉尾根に並行するだけあって、こちらもかなり長丁場だ。二俣に降り立ったときは少々膝が痛かった。

ここから大倉まで、下山後の単調な林道歩きは堪える。同じようなカーブを繰り返しようやく大倉にたどり着いた。ちょうどバスが出たところだ。林道歩きで足も痛い、どんぐりハウスで燗酒をやりながらのんびりと帰ることにした。

(コースの記録)
新松田駅07:55=08:20寄バス停08:25~櫟山09:40(休憩)09:50~栗ノ木洞10:05~後沢乗越10:25~鍋割山 11:20~小丸尾根分岐11:45(お昼)12:15~二俣13:30~大倉14:40

大山初詣登山

新年明けましておめでとうございます。
昨年は、震災はもちろんのこと自分自身も何かと災厄の多くてブログの更新も滞りがちでした。年も改まり今年は自然体でやっていければと思います。
というわけで、正月の2日は丹沢大山へ初詣に行き、山歩きの無事をお願いして参りました。(2012/1/2)

年末の天気予報では、元日は曇り、2日から晴れとのことだったが、あいにくの朝曇りの天気。小田急電車の車窓から見える大山の頂上付近には不穏な雲がかかっていた。
混雑を避け蓑毛から登って帰りに下社に初詣ですることにした。十六丁目あたりから青空が広がり、気温も上がって暑いぐらいだ。Tシャツ姿で登る人もいた。

青空が広がるも全体に雲が多く、残念ながら二十丁目の富士見台からの展望はなし。素通りしてそのまま頂上に向かう。頂上には既に多くの人がいる。奥の院、頂上本社とお詣りし、神社札とともに買った缶ビールで喉を潤す。

続々と人が登って来た。次は下社へと表参道で下山する。すれ違いのやり過ごしで下山に時間がかかる。下社に下り立てば、参拝客の列が石段下まで続いている。ここまで来たのだから手を抜かずに、一旦石段を下り手水舎で清めて列の最後尾につく。以外に進みが早く20分ほどでお詣りできた。下社の神社札を買い、女坂を下り大山寺も一拝みして帰った。

(コースの記録)
蓑毛バス停08:20~六地蔵09:10~十六丁目09:45~山頂10:15(上社お詣り、休憩)10:45~下社11:30(お詣り)11:45~大山ケーブルバス停12:20

2011 in review

WordPress.com 統計チームは、2011年のあなたのブログの年間まとめレポートを用意しました。

概要はこちらです。

シドニーオペラハウスのコンサートホールには2,700人が入場できます。2011にこのブログは約9,900回表示されました。シドニーオペラハウスのコンサートに置き換えると、満員のイベント約4回分になります

レポートをすべて見るにはクリックしてください。

百蔵山西尾根から扇山へ

ここのところ茶屋でビールを飲むためのような山歩きが続いたが、久し振りに歩き応えのあるコースをと百蔵山から扇山を歩いてきた。(2011/12/10)

前日は関東各地で初雪が観測され、猿橋駅から眺める大菩薩方面の山々も白く雪化粧している。百蔵山へは車道歩きが長い表尾根を避け、西尾根を登ることにした。初めての道なので少しワクワクする。

猿橋駅08:18発の浅川行きバスを福泉寺前で降りる。同乗した10人ほどの団体さんは終点の浅川から権現山に向かうような話をしていた。福泉寺を少し過ぎ、百蔵山登山口の古びた標識の立つ辻を右に入る。

集落を抜け、林道をくねくねカーブしながら上がっていくと、大月市の標識が立つ登山口に着いた。あまり歩かれていないのか入り口はヤブっぽい。荒れた畑を左手に見ながら登るとやがて植林の中に入る。水晶場と書かれた白杭があるが、水晶場とは何だろう?。明るい高台の金比羅さんに着いた。小さなトタンの社に金比羅さんが祀ってある。里の人が手入れをしているらしく境内?はきれいだ。南面の見晴らしがよく、ここで少し一服する。

金比羅さんの先にも二つの小さな祠が現れ、そこから先は自然林の中の急登が始まる。途中の2、3箇所でクマの糞らしきものを見つけて急に不安になった。クマ鈴だけでは心もと無くなって携帯ラジオを大音量で鳴らしながら歩いた。

緩やかな尾根道に変わり、大きく右に旋回する辺りから昨日降った雪が薄く積っている。再び急坂を登り切ると南側から表登山道を合わせた。ここからは勝手知ったる道。ゆるゆる登って百蔵山の山頂に着いた。

さすが秀麗富嶽の山である。富士山の眺めが素晴らしい。しばらく休憩していると数人しかいなかった山頂が賑わってきた。それではと扇山へ向かう。せっかく稼いだ高度をご破算にするほど下って、ふたたびコース一番の難所、大久保山の急坂を登りきれば懐かしい大久保のコル。防火帯のような大道をゆるりと登れば扇山の頂上。

やぁ、富士山には雲がかかってきた。人気の山だけに百蔵山とは段違いに人が多い。ゆっくり座るスペースもないので、早々に下山する。帰りは一度歩いて見たかった犬目宿に下った。

登山道が終わり、旧甲州街道に下り立てば、そこは犬目宿の入口。ワクワクしながらその先のカーブを曲がれば、つげ義晴の「貧困旅行記」を読んで以来、あこがれていた犬目宿の町並みがあった。

のどかな昼下がり、猫のお面をかぶった少年が出てきそうな町並みをさ迷い歩き、大野貯水池でちょうど来たバスに乗って四方津駅へと帰った。

(コースの記録)
猿橋駅08:18=福泉寺前バス停08:35~金比羅社09:25~百蔵山10:05~扇山11:50~犬目宿入口12:50~大野貯水池バス停13:43=四方津駅13:50

猪丸鷲神社獅子舞を見に行く

普段の山歩きでは素通りすることが多い上野原市棡原地区だが、ここでは毎年10月の第一土曜と日曜にかけて地域の神社で獅子舞の奉納がある。他では見かけることの少ない一人立て三匹の獅子の舞を目当てに訪れる人も少なくないらしい。秋晴れの長閑な日曜日、笹尾根ハイキングがてら当地の獅子舞を見物してきた。(2011/10/2)

棡原ではこの日3か所の神社で奉納舞があるが、それぞれお午前後に集中している。11時からの小伏(こぼし)地区、12時からの猪丸(いまり)地区の舞を見物することにして、笹尾根ハイクはほんの一歩きにとどめることにした。

(参考)上野原市公式HP/観光情報無形文化財

上野原駅からバスに乗り棡原中学校バス停で降り、三二山川沿いの道を歩き、沢の詰めから浅間峠に向かう。今回初めて歩くコースだ。沢の詰めまでは林道歩きが続き、頭上からは甲武トンネルを行き交う車の騒音がひっきりなしに聞こえる、ほとんど植林帯であまり趣のある道ではない。

1時間足らずで浅間峠に到着。そのまま三国山方面に5分ほど歩けば栗坂峠。左右にうっすらと踏み跡がある。獅子舞のある小伏方面には右に下る。入口には、←小伏(荒れ道)と書かれたテープが貼ってある。荒れ道だろうが所詮は里道!とためらうことなく進む。

短い笹の生える道を下り、尾根道に乗ると荒れ道どころか、しっかりと踏まれた凹んだ道で、古くからの峠道ということをうかがわせる。

尾根を下りきった鞍部で、直進する道と左に下る道に分かれる。道標はなく2万5千地形図にも破線路は描かれていないが、左は芹沢川沿いに小伏へ向かう道、直進しても尾根伝いにやはり小伏に続く道らしい。ここは一旦尾根を直進することにする。しばらくすると道は左にカーブし、芹沢山という札のある植林帯の中のピークに着いた。しかし、ここから先は灌木のヤブがひどく進むのにためらわれる。先ほどの鞍部まで退却する。

鞍部の分岐付近には天保二年と刻まれた馬頭観音石がひっそりとおわす。植林の間伐材が散乱する歩きにくい道を下っていくと、そのうち台風か豪雨の影響だろうか数カ所で道が崩落し、道を見失ってしまった。

このまま進もうか退却しようか思案のしどころであるが、今日の目的は獅子舞見物で、こんな里付近で道迷いでもしたら洒落にならない。それにもう小伏の獅子舞には間に合いそうもない。きっぱりあきらめて栗坂峠まで引き返し、そのまま浅間峠を抜け、日原峠から棡原に下った。

愛宕池の手前の分岐を右に折れて、猪丸地区への近道をとる。この道も古くからの歩きやすい道だ。麓には馬頭観音の欠け落ちた石碑が横たわっていた。

集落最上の民家の脇で峠道から舗装路に出て、そのまま集落の中を下り猪丸鷲神社に着いた。まもなく獅子舞が始まる。なんとも優雅な雰囲気で、それでいて勇猛な舞である。

一時間ほどで舞が終わり境内に設えられたテーブルで地元の方の酒宴が始まったのを機に帰ろうとすると、世話役のような方から、どうぞゆっくりしてくださいといわれ、御神酒代わりに一杯いただき、のどかな山間の集落を後に、棡原長寿の里まで歩き、直売所の地元産品を買いバスで帰路についた。

今回のコース図

イタドリ沢の頭~矢ノ音~明王峠~景信山

11月はろくに休みも取れずとうとう一度も山歩きが叶わなかったが、ようやく一息つけるようになった。前日の雨がうそのように晴れ上がった師走初めて日曜日。しばらくぶりの足慣らしにと藤野駅に向かった。(2011/12/4)

イタドリ沢の頭からの道は今年の3月の震災直後に歩いてとても気に入ったコース。澤井地区の取り付きから登り初めて間もなくサルの集団に遭遇した。いきなりのことでこちらも少し怯んだが、すぐに彼等の方が蜘蛛の子を散らすように散開してくれた。その先で山から下りてきた地元のお百姓さんに聞けば、たまに悪さするので気をつけなさいとのこと。何もなくて助かった。

ゆるゆると小一時間登って三角点のある沢の頭に着いた。木立の間から富士山の頭だけが見える。ここからはほとんど平坦な道が続く。例によって奈良本峠の標識の後ろから入って小さなピークを越える。サル以外一人も出会うことなくまったく静かな尾根道歩きだ。相変わらずひっそりとした矢ノ音で一服点けて小休止する。

お顔の欠けたお地蔵さんを一拝みして与瀬神社からの一般道に合流。明王峠からは真白く雪化粧した富士山の眺めが超素晴らしい。これから陣馬山に向かう人、景信山に向かう人で大盛況だ。お茶を飲んで一服して景信山へ向かう。
行き交う人は俄然多くなった。

ひたすら歩くこと1時間余り、景信山もちょうどお昼時で大盛況だ。かげ信茶屋に駆け込んで何はさておき瓶ビールとナメコ汁を注文。富士山を眺めながら久し振りの山頂の昼酒を堪能した。

藤野駅09:05~登山口09:25~イタドリ沢の頭10:00~矢ノ音10:35~明王峠11:00-11:10~景信山12:15-13:10~小仏バス停14:00